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スパークルチームでは、専門性もライフスタイルも異なる多様なメンバーが、「コラボランサー」として活躍しています。
「コラボランサー」とは、業務委託や副業といった枠組みにとらわれず、それぞれの“will”(実現したい想いや目指したい方向性)を大切にしながら、スパークルチームと深く協働する、新しい関わり方のかたちです。
関わり方は人それぞれ。時間の使い方も、住んでいる場所もさまざまですが、共通しているのは、誰もが“自分らしいあり方”を軸に、スパークルなチームが広がっていくことを願いながら、まっすぐに力を注いでいるということ。
この記事では、そんなコラボランサーのひとり、野田大翔(ひろと)さん(以下、ひろぴー)をご紹介します!

人と組織にフォーカスしたい。
経営コンサルタントがスパークルチームと出会うまで
ひろぴーは、兵庫県明石市で生まれ育ち、幼少期からずっと野球一筋。高校では甲子園を目指すほど熱中していたと言います。
その後、大学進学を機に京都へ移り住み、そのまま社会人としてのスタートを切ります。
新卒で選んだのは、京セラグループの経営コンサルティング部門。
「就活当時は職種を絞らず、50社以上の面接を受けていました。
その中でたまたま参加した合同説明会で『アメーバ経営』というものを知り、帰りにその本を買って読んでみたんです。」
アメーバ経営とは、京セラ創業者の稲盛和夫氏が生み出した経営手法で、現場主導で経営を変えていく考え方です。一人ひとりが経営者意識を持ち、自律的に組織を動かすための仕組みが特徴です。
「その本には、“心をベースとした経営手法” “全員参加で経営する”といった、従業員と経営層が一体となって会社を成長していくための理念や実践例が書かれていました。正直、そんな世界あるわけないやろ、と思いましたね(笑)。
でも読み進めるうちに、仕組みや考え方、個人の意識次第で現場の主体性を引き出す考え方に惹かれて、こういうのを伝える仕事なら面白いかもと思うようになり、入社を決めました。」
それ以来、12年間にわたり、アメーバ経営を軸にコンサルタントとして企業の経営改革に携わってきたひろぴー。
経営は幹部だけでやるものではなく、現場のリーダーや従業員一人ひとりが参画してこそ意味がある。この思想が、ひろぴーのキャリアの根幹となっていきました。
そして2024年、スパークルチームに副業という形で参画。
その背景には、仕事を続けながら通ったMBAにおける「リソースベースの経営」という考え方との出会いがありました。
「経営資源といえばヒト・モノ・カネと言われますが、私は昔から“人がイキイキする”ことや“組織が活性化する”ことに興味がありました。ただ、それまで自分がやってきたコンサルティングでは、『人をどう活かすか』までは深く関与できていなかったんです。
だからこそ、突き詰めたくなりましたね。強みを活かすってどういうことなんだろう?って。」
そんな時、スパークルチームの人材組織開発プロデューサーの募集を見つけ、副業としての参画を決意。
ストレングスファインダーによって人の強みを可視化し、それを組織に活かすことで一人ひとりが輝く組織を作る。スパークルチームが募集サイトで発信する世界観も相まって、その仕組みに強く興味を持ったと言います。


“突き詰め道”をひたすらに歩む。スパークルチームでの新たな挑戦
現在スパークルチームでは、関西を中心としたクライアント企業に向けて、人材・組織開発の研修やワークショップを提案・実施するプロデューサーとして活躍しているひろぴー。
加えて、自身の経営コンサルとしての経験を活かし、商品開発や社内勉強会の企画にも携わっています。
最近では、組織・チームの状態を可視化するツール「スパークルチームインサイトチェック」の開発をリード。
「データを集め、設問の妥当性を検証しながらお客さまと対話を重ねていく過程は、これまでの経験が活きていると感じます。まだまだ合理的に、もっと良い対話を模索していきたいですね。」
一方で、スパークルチームとして新しい顧客層へ価値を届けていくには、これまでの経営コンサルとは異なる挑戦もあると、ひろぴーは語ります。
「ゼロからお客さんを開拓し、ストレングスファインダーや組織開発の大切さをまだ知らない方々にどう伝えるかは、正直難しさを実感しています。
ヒアリング一つとっても、自分の知見やスキルをもっと磨いていかないと、ニーズをしっかりくみ上げきれない場面があるんです。だからこそ、もっと突き詰めて、お客さまの本当の課題に届く提案ができるようになりたいですね。」
話を聞いていると、「突き詰める」という言葉が何度も出てきたひろぴー。
本人は無自覚だそうですが、その言葉の奥には、熱量と真摯な姿勢がひたすらに滲み出ています。
「”突き詰める”って、単に詳しくなるとか、正解を押しつけることじゃないと思っていて。相手の会社やチームの状態に合わせて、より良い変化が起こるようなイメージを描けるまで深く考えることかなと思っています。
その先に、関わった人が喜んでくれる姿があると信じたいですね!」
うんうん、その想いはきっと相手にも伝わっているはず!
ひろぴーの“突き詰め道”、終わりなき旅になりそうです^^
「朝礼からスナックまで」、ひろぴーのコミュニケーション術
スパークルチームではひろぴーを表現するキャッチコピーを、「知見と感情で組織課題を解決する伴走型コンサルタント」と付けています。
特に、“伴走”と感情”という言葉が、ひろぴーの姿勢や想いを象徴しています。
「表面的に仕事を片付けるのは好きじゃないんです。
会議で提案した“あるべき論”が通ったとしても、現場が納得していなければ動かない。だからこそ、相手が今どう感じているか、腹落ちしているかを確認しながら伴走することを大切にしています。
感情と言っても、喜怒哀楽ではなく“納得感”のほうですね。」
お客様の納得感を得られるまで、ひたすらに向き合い続けるひろぴー。
その姿勢を象徴するキーワードとして、「朝礼からスナックまで」というかなりの強火ワードがあります。
打ち合わせや定例報告会といった決められた時間だけの関係ではなく、時には朝の朝礼に顔を出し、そのまま一緒に仕事を進め、夜はお酒を交わしながら、最後にはスナックにたどり着く——。
そんな姿勢でお客様と向き合い続けることで、本音を打ち明けてくれるような関係性を築いていくんだそうです。
「とあるお客様で、いつも会議中にすごくピリピリしているリーダークラスの方がいたんです。終始こちらを睨むくらいの勢いで、正直やりにくさを感じていました。
でも、その会社の経営方針発表会に参加した時、その後の懇親会にも招待いただき、せっかくの機会だと思って参加したんです。もちろんそこにはそのお客様もいて。
懇親会で少しずつ距離を縮めていくうちに、気づけばスナックで肩を組んで一緒に歌っていました(笑)」
向き合う姿勢を示すことで、その方との距離がぐっと縮まり、その後のコミュニケーションも変化。これまで言いにくかったことも自然に伝えられる雰囲気が生まれたそうです。
今の時代、朝から夜まで一緒にいることは敬遠されがちです。
それでも「人と人との関係性を築くうえでは、必要なことも多い」と、ひろぴーは言います。
「知見と感情」で人や組織を動かすコンサルタントに
キャッチコピー「知見と感情で組織課題を解決する伴走型コンサルタント」のうち、「知見」の部分も、彼が常に大事にしている自己投資や学びの姿勢を象徴しています。
MBAに通ったのも、単に資格のためではなく、現場で実践できる知識を得るためだったとか。
「新卒時代の部長に、自己投資の大切さを教えてもらいました。
よく言われる「身長の高さだけ本を読むと知識が身に付く」というのは、毎年実践しています。僕は180センチ近くあるので、すごい大変なんですけどね(笑)」

当時の教えは、今も日々のインプット・アウトプットの習慣につながっています。
ひろぴー自身、学んだことは必ず仕事で試すことを意識しており、知識を蓄えつつ、現場での経験に還元することで、理論と実践を同時に押さえるスタイルを貫いています。
一方で「感情」の重要性も、ひろぴーの中で欠かせません。
新卒の頃は知識やスキルがまだ十分でなく、経営コンサルとしての経験も浅い時期。それでも、目の前の人の課題をなんとか解決してあげたいという想いだけは強く持っていました。
「新卒の頃は本当に頼りなくて、大きな数字は『いち、じゅう、ひゃく、せん…』と数えるようなレベルでした。経営コンサルなのに(笑)
それでも、『想いさえあればなんとかなる』と信じてひたすら頑張っていましたが、当時のメンターから『お前のそのやさしさだけじゃ通用しない。それだけで人は助けられないから』と厳しく指摘されたんです。
『おばあちゃんが歩道橋の下で困っていても、お前に力が無くて背負えなかったら一緒に歩道橋を渡れへんで』と。
その言葉は今でも鮮明に残っています。」
その時は驚きと戸惑いでいっぱいだったそうですが、今では本当にありがたい指摘だったと言います。
それ以降、ひろぴーは「やさしさ=感情」だけではなく、「力=知見」の両方が必要だという考え方を大切にしているそうです。
「でも本来の僕は、『感情』を全面に押し出していきたいタイプなんですよね。
そのなかでスパークルチームは、感情の比重が大きい組織だと感じています。だからこそ、知見と感情の両方をうまく統合しながら、より本来の自分に近い形で仕事ができる感覚を取り戻しているところです。
失った何かを取り戻す、みたいな(笑)」
——ひろぴーの本当の姿がよみがえる日も、そう遠くないかもしれない!乞うご期待!
誰かに喜んでもらいたい。強みを武器に、組織をより良く変えていく。
スパークルチームでの活動のなかで、ひろぴーが特に印象に残っているのは、一番最初に携わったストレングスファインダーを活用したチームビルディング研修の場でした。
一人ひとりが自分の強みと向き合い、それを言葉にして語り合う。
最初はどこか緊張した空気だった会場が、だんだんと温度がアガり、前向きな会話が自然と生まれていく——その変化に、素直に驚いたと言います。
「強みを使って自分を語ったり、相手を知ろうとしたり、そしてそれを仕事に活かしていこうとする。このプロセスそのものが、すごく大事なんだと実感しました。
参加者の皆さんも、自分や周囲の強みに気づくこと自体をすごく楽しんでいて、それがさらにコミュニケーションを深めたり、仕事の進め方を前向きに考えるきっかけになっていました。その様子を客観的に見ていて、『あ、これってなんかいいな』って思ったんです。」
その「なんかいい」という感覚は、単に場が和やかだったからではありません。
一人ひとりが自信を持ち、自分のあり方を少しずつ理解し、和気あいあいと語り合う中で、抱えていた小さな悩みやわだかまりがほぐれていく。
そんな瞬間を目にして、「強みが活かされる組織こそ理想だ」と改めて感じたそうです。
最後にこれからの展望をたずねると、ひろぴーは迷わずこう答えました。
「ヒトをはじめとしたリソースベースの経営や組織論を、もっとしっかり伝えられるコンサルタントになりたいです。
関わった人が前向きになったり、普段の仕事がやりやすくなるとか、やっぱりお客さんが喜んでくれるというところに、自分も喜びを感じるんです。
あとは他にもいろいろとチャレンジして、もっと自分を高めていきたい。とことん突き詰めていきたいですね。」
出た!“突き詰め”というワード!(笑)
突き詰め道をひたすらに歩むひろぴーは、今日も知見と感情を携えて、ひとりの人として組織に向き合い続けています。
「誰かのために、より良くしたい」
その想いこそが、ひろぴーの原動力であり、これから先も彼を突き動かしていきます!
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