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VUCAの時代において、変化対応やイノベーションを生み出す職場チームへの転換がさらに求められています。誰も直面したことの無いような未曾有の状況に対して、最高の打開策を思いつくスーパーヒーローの出現は期待できないからです。
つまり、いつ何時も鋭い思考と戦略のもと、メンバーに寄り添って背中を押しながら、進むべき方向をズバっと示してくれる「スーパーマネジャー」「スーパーリーダー」の登場を皆が期待するかもしれませんが、そんな人が登場する確率は残念ながら極めて低いのです。
そんな中で「あのマネジャーは戦略を示せなくて困るよ」といつまでも指をさし続けていても、誰も幸せにはなりません。多様なバックグラウンドを持った私たち一人一人が、知恵を最大限発揮し、お互いつよみを活かしあってコラボレーションしながら、チームで問題に取り組んでいかなければならないのです。
多様なバックグラウンドを持つ人たちが、コラボレーションしながら前に進んでいくチームを、私たちはこのように定義しました。
「なんでできないの?」
「こんなこと言ったらバカにされるかなぁ…」
「だからうまくいかないって言ったじゃん」
「ちゃんとマネジメントしなければ…」
「もっとアイディア出さなきゃだめだよ」
「これやらないと上司に怒られるからなぁ…」
これらの言葉が発されたり頭に浮かんでいる状態を想像してみてください。エネルギーがあふれ、ポジティブな感情に満たされ、アイディアが飛び交うような雰囲気になるでしょうか?
おそらく大半の方は「NO」と答えるでしょう。
なぜなら、
▲できていないことにフォーカスしている
▲否定語が含まれている
▲過剰な「べき」に縛られている
▲ネガティブな感情を想起する
言葉たちだからです。
一方でこちらはどうでしょうか。
「ナイスチャレンジ!」
「こないだテレビ番組でこんなネタがあったよ」
「この失敗から学べることはなんだろう?」
「私も初めてだからみんなの力を貸してほしいんだ」
「アイディアを出すのは苦手だけど、実行に落とし込むなら任せて!」
「もっと外に情報を取りに行きたい!」
これらは
◎あるものにフォーカスしている
◎肯定語を多用している
◎可能性に目を向けている
◎ポジティブな感情にアプローチする
言葉たちです。
私たちが目指すスパークルチームでは、ポジティブな言葉が飛び交います。なぜなら、チーム文化とは、言葉から成り立っているからです。
日ごろ私たちはどのような言葉を使っているでしょうか。多くの場合、人は言葉を無意識に発しています。一人一人の意識や価値観が言葉や態度・行動となって現れます。しかし、意識や価値観を変えることはとても難しいものです。
ポジティブなチーム文化を創るために、私たちはポジティブな言葉を使うことが効果的です。しかし、ここで私たちははたと気づきます。
「ポジティブな言葉っていったい何だろう?」
自分とは価値観の違うメンバーの行動を、ポジティブに表現したいと思うけど、なんて伝えたらいいんだろう?そう、概念ではわかるけど、実はこうした言葉を私たちは持っていないケースが多いのです。
私たちは、ポジティブなチーム文化を創るための共通言語として『クリフトンストレングス®(以下ストレングスファインダーと呼びます)』を活用することをお勧めしています。
ストレングスファインダーとは、米国Gallup社が開発した、つよみの源泉を発見するためのアセスメントツールです。ストレングスファインダーの詳細についてはこちらのコラムに詳細を記載していますので合わせてご覧ください。
世の中には、様々なアセスメントテストがあります。極論、どのアセスメントでも上手に使えれば何でも良いのですが(笑)、チームの中でお互いを理解し対話を促進するための共通言語としての活用を想定したときに、最適なツールを選んでチームで導入することが重要です。
(アセスメントテストの選び方についてはコラムで紹介していますのでよかったらご覧ください)
世の中にごまんとあるアセスメントツールの中でも、人のつよみにフォーカスしたものは数えるほどしかなく、
かつビジネスツールとしてグローバルに認知されていてしっかりとした統計データに基づいているものは、
現時点ではストレングスファインダーのみと言ってよいでしょう。
人は、つよみにフォーカスすると、体温がアガります。嬉しい気持ちになったり、ちょっと心があったかくなるのです。
「あなたの◎◎はすごいつよみなんだよ」と言われて嫌な気持ちになる人はいません。隣の人がつよみを発揮している話を聞いて、嫌な気持ちになる人も滅多にいません(普通の人なら)。
例えば、最上志向という資質があります。『もっと、もっと!の天才』で、英語ではMaximizerというその名の通り、特定のものにこだわり、極め、あくなき追及心でどこまでも磨きをかけていきたい才能のあつまりです。
そのこだわりは青天井。ひとたびプレゼンがあるとなれば、プレゼンに向けて徹底的に調べ、表現にこだわり写真にこだわり、「こっちのスライドとこっちのスライドは入れ替えたほうがいいだろうか?」「ここでやっぱり論理的背景を伝えるためのデータを入れよう」と、締め切りぎりぎりまで粘って作り抜きます。
そんな最上志向さんが準備したプレゼンテーションがうまくいかないはずがありません。
こんな短時間でよくここまで作りこんだね!と聴衆は度肝を抜かれ感心し、次のアクションへと引き込まれていきます。結果が出ないはずがないのです。こう話して、最上志向を上位に持つ方なら、きっとこれまでの経験で似たような体験を思い浮かべることが多いでしょう。
そして、いままでそんなところにこだわっていたなんて、周囲から気づきもされなかったことにスポットライトがあたり、「いやー、ありますよねー」と恥ずかしそうにあるあるを語りながらも、周囲からすごい!と言われるのです。
こんなやり取りが34資質分繰り広げられる時間を想像してみてください。
それだけでちょっと体温が上がりそうです(笑)。
つまり、チーム全体の「私たちならイケるんじゃないか!」という
”チーム効力感“がとても高まるのです。
ストレングスファインダーは、世間で成功しているビジネスパーソンたちが、一体どんな能力を持っているかを明らかにすることを目的に、世界中のビジネスパーソン200万人以上のインタビューから統計的に開発されたビジネスツールです。
アセスメントツールとは、まず一人一人が自己理解を深めるために重要な手段です。
さらにチームで活用するためには共通言語として使いやすいことが重要で、日々の仕事の場面で起きる様々な言動と紐づきにくいものは、ビジネスユースとしては使いづらいツールとなってしまいます。
そうした意味で、ストレングスファインダーは、
職場での能力開発や組織づくりにはとても相性の良いツールなのです。
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