全国のつよみを活かした素敵なチーム・職場を突撃インタビューするスパークルチームインタビュー.
第3回目となる今回は、医療機器メーカーのアトムメディカル株式会社、人事総務部 人事企画課のみなさんです。
なんとこのチーム、部長を含めた5人のメンバーのうち4人が個別化の資質(個性を見抜く天才:一人一人の特性をナチュラルに見えて、各自の才能を活かしたチームを創ることができる才能)を上位に持つという、まさに個別化集団!
お互いのことを個別化視点で深く理解し、チーム内でも人事業務としても、社員ひとりひとりの想いを活かせるような風土づくりを目指されています。
そんなチームが、それぞれのつよみをどう活かしてチームビルディングしているのか、根掘り葉掘り聞いてきました!
お互いのつよみを知ることは、新鮮だし謎だって解ける。
みなさんとは2020年10月にストレングスを使ったチームビルディングのワークショップを実施しましたよね。
その時はどうでした?お互いの資質が分かって、どんなことを感じましたか?
僕は結構「えぇ!?そうなの?」というよりは、「だよね」っていう印象でしたね(笑)
それまでなんとなくで思っていたメンバーの特性がハッキリして、それを言語化できたっていうのが強かったです。
僕も同じですね。みんなの特性を納得したという感じで、その人を見るときに資質というものさしがあることで、分かりやすくなりました。
私は当時このチームに入ったばかりだったので、「こういう人たちがいる場所なんだ」と改めて感じることができて、とても良かったです。いろんな資質がこのチームに集まっているということが分かって、とても新鮮でした。
それは意外性みたいなことですか?
こんな人だったんだぁ!って。
というよりは、キャラクターや大事にしていることなどを知る機会になったという感じですね!自分自身が一緒に働いている人を知るって大事なんだなと改めて思いました。
原さんも個別化が3番目と高いですもんね。ワークショップ中も原さんが「へーーー!!!」っていう顔をずっとされていたのを覚えています。わっ、個別化がめちゃめちゃ喜んでる~~!って(笑)
確かにそうだったかもしれないです。人の資質の話を聞いているのって楽しい。ずっと聞いていられます(笑)
あと今日は別件で参加できなかった兒玉というメンバーがいるのですが、彼に関しては「やっぱりそうだったか!」って腑に落ちましたね。
上位の収集心/学習欲/内省/分析思考(※すべて頭の中で物事を考えたり組み立てることが得意な戦略的思考力系資質群の資質たち)とか、見ただけで「あ、これ兒玉だな」って(笑)
あ~たしかに。ずっと彼は明らかに自分たちとはちょっと違うキャラクターを持ってるなぁと思っていたので、納得感がすごかったですね。
以前、新卒採用のインターンで既存社員にファシリテーターをお願いすることがあったんですけど、そのとき彼はその社員向けのファシリテーションに関する勉強会資料を作ってくれたことがあったんです。
その資料が良い意味ですごく狂気じみてて…収集心が爆発してましたね。なにこれ……!?みたいな(笑)
あれはすごかった。これでもかっていうくらい作りこまれてましたね。ファシリテーションのやり方を説明するってなったら、普通は注意点や意識する点などせいぜいパワポ2~3枚くらいを想像するじゃないですか。でも彼が作ったのは30ページくらい。
30ページ!!!それはすごい。さすが思考系!
彼に本を貸した時も、付箋でいっぱいにしてきたんですよ。で、「須田さん、こんな風になっちゃったので新しく買って返していいですか?」って。
彼の情報インプットに対する姿勢は本当にクレイジー。それが資質にハッキリと出ていたのでかなり納得しましたね。
いいですね「クレイジー」って(笑)
確かに兒玉さんは打ち合わせのときは毎回資料をきっちり作って最初にきっちりプレゼンもしてくださる。すごく打ち合わせの目的も明確になりますし、「ちゃんとした議論をしたい」という想いが強いのかもしれませんね。
つよみを通した自己理解で、仕事のやり方を最適化できるように。
資質を知ったことでお仕事のやり方は何か変わりましたか?
普段の会話でもそうですけど、特に1on1のような時は資質の話が出てくるようになりましたね。こういうところのつよみをもっと活かせるんじゃないか、とか。
資質が分かると1on1も進めやすいですもんね。部下側も上司に対して「あの時この資質をうまく使えたんですよね」とかって振り返りに使うことが出来るし。
僕はそういうシーンで上司から「個別化が出すぎちゃってるね」と何回か言われましたね(笑)
なので強く出すぎてしまっている場面では自分でも気付けるようになりました。今は意識して抑えるようにしています。
あ、逆に抑えてるんだ!
そうなんです。個別化って、結局は個別最適化してしまうみたいな面もあるのかなとも思っていて、その相手には合ってるかもしれないけど全体として向かう方向ってそこでいいの?みたいなこともあるのかなって。
自分の資質の陥りがちなパターンを理解することでつよみとして使って、資質に持っていかれないようにするっていう使い方もあるなと思ってます。
たとえばどういうパターン?
例えば人事異動が発生したときに、異動する本人に加えて現部署の上司や、また異動先の上司など複数の人たちが関わってきますよね。その異動の話を人事から伝えるときに、誰にどんな順番でどう伝えるべきかは大事なところで、間違えると相手によっては不信感に繋がってしまったりする。そういう点について僕は結構アンテナが立つほうだと思うんですよね。これは個別化が活きている気がするんですよ。
だけど一方で自己申告で異動の希望が出てきた時なんかの場合は、意気に感じてその手を挙げた人に「いいじゃん!やろうよ!」ってなっちゃう自分がいて。果たしてその進め方でいいのかな?って考えるようになりました。
安池さんとしてはその自己申告を応援してあげたいけど、でも全体を見るとそういうわけにはいかないと。
はい。僕の個別化が「やってあげたい!」ってなるけど、そもそも人事として役割ってなんだっけ?全体の公平感や納得感は?みたいなのを考えたときに自己矛盾が起きやすかったりします。
なので自己理解はそういった物事を考える軸として持っておかないとダメだなと。
そこに無自覚じゃなくなった、ってことなのかもしれないですね。どうしても無自覚だとバランスが取れなくなる。
そういうときって他のメンバーに助けを求めたりするんですか?
「助けて!」とはさすがに言わないですけど(笑)、他の人の動きを参考にしたりはしますね。
原さんはどうです?仕事での変化とか。
私は最上志向やアレンジが上位にあるので、すぐに前に進めてもっといいものを作るためにどんどんやり方を変えていきたいという想いがあります。でも正直そこをうまく使いこなせず迷子になっているなという感覚があったんです。なのでそこをうまく取り扱うために次に上位にある人間関係構築系の資質でカバーするべきなのかなって思います。
でもそこさえもうまく繋がってないなって思うこともあったり…。
それはどういう時ですか?
今は新卒採用や中途採用者のフォローアップをやっているんですけど、それって関係性を徐々に作っていかなきゃいけなきゃいけない仕事で。
そこで自分の資質を活かして、たとえば親密性で自分から胸襟を開いていったり、個別化を使って相手を理解したりしようとするんですけど、でもそれが目的になってしまって上位の最上志向が行き場を失っていくという…
もっと仕事したいのに~~~~!!(By最上志向)みたいなね(笑)
「すぐにやりたい!」な活発性もお持ちですしね。
最近では、自分の最上志向が持つ「こんな風にやっていきたい!」っていう衝動を果たすために個別化や親密性をうまく使って、どういう風に人を巻き込んで伝えて達成していくのか、が大事なんだなと考えるようになりました。
なるほど、自分のつよみを理解したうえでうまく使おうとされていらっしゃいますね!
リーダーとしての指示の出し方に、確信が持てるように。
須田さんはリーダーとして指示を出す時に何か意識したりすることはありますか?
個別化×戦略性だから、仕事のゴールを伝えてあとは自分のペースでやったらいいよっていう感じもあるかもしれませんね?
まさにその通りですね。でも反省することもあります。
それがやりやすい人もいるけど、そうじゃない人もいる。リーダーが出すべき指示は明確なものではなければいけない、というのを研修で学んだこともあり、ちょっと気をつけなきゃなって。
うーん、そうですね、それは一理ありますが、やっぱりリーダーにも資質があって、自分のスタイルに合ったリーダーシップを発揮することが大事だと思います。それこそ相手にも個別化があるとやりやすかったり。だから須田さんの進め方は安池さんにとってはやりやすいん面も多いんじゃないでしょうか?
そうですね、やりやすいですね。僕のやり方でやれるというのはあります。
原さんも最上志向×アレンジとしては、ある程度ご自分で組み替えたり組み立てる自由がないと苦しいかもしれません。
そうですね、そこを組み替えるための情報があるとうまく進めやすいです。今はあたらしい環境でイチから勉強しつつ、情報を意識的に溜めていくことで、自分のアレンジの才能を活かそうと思っています。
組み替える武器があるとジャグリングしやすくなるから、成果が出やすくなりますよね。須田さんは個別化を活かして相手に合わせた関わり方をきっと意識的にされているんじゃないかと思います。
そうかもしれないです。
兒玉に対しても彼はどっちかというと戦略的なタイプなので事細かな指示は出さずにいたんですけど、それが彼にとってはストレスだったんだなってストレングスを通して分かりましたね。
お互いが、お互いの頼れる存在に。チームの一体感はそこから溢れていた。
みなさんそれぞれ、お互いの資質を見たときにさすがだなって感じるときってどういうところですか?
須田さんは戦略性ですかね(キッパリ)
それは自分にはないので、そこはもう助けて!って感じ。
おお!
そこは僕も理解してもらえてかなりラクになりましたね。
メンバーに相談されたときとか、こうしたほうが良いと思う!というのが僕の頭の中にはストーリーとしてあるんですけど、でもそこは感覚的なものが強くて。それを伝えたところで相手はポカンだったと思うんです。根拠を聞かれてもうまく言葉で説明できないし。
だけど今は、「須田はそういう人だから」って受け止めてくれてるなって感覚があってすごいありがたいですね。
たしかに戦略性ってすごく直感的な才能なので説明することが難しい分、分析思考が強い人からすると「なんで?」って聞きたくなっちゃうかもしれませんね。
特に兒玉に関しては数値的な裏付けや可視化されたものがないと納得できないタイプなのでうまく伝えられないことが多かったんですが、今はそこを自分から探しに来てくれるというか。助かっていますね。
それが出来ちゃう兒玉さんも凄いですね!
戦略性持ちの上司の須田さんに対して自分の資質をうまく使って引き出せている。
では安池さんに対してはどうです?さすがだなって思うところ。
私は包含・調和性・共感性みたいなところには本当に助けられているなって思います。
安池さんにはなぜかいつも相談したくなるんですよね(笑)絶対に受け止めてくれるっていう安心感があります。
素敵♪その安心感はどういうところから?
安池さんが仕事の話をするときって、いつも人やチームの話がたくさん出てくるんですよね。誰が、どこのチームが、こんなことしてるんだよって。人と人、組織と組織、みたいなつながりの部分が会話から多く出てきます。
それって、すごく細かく全体を見れているからなんだなと。
そうなんですかね(照)
自分ではあんまり特別な感じは全然しないですけど…
まさにその「特別な感じがしない」いたって当たり前にできてしまうことがつよみの源泉ですもんね。
先日チームに復職してきた方がいるんですけど、安池さんはこまめに声かけたり気にかけたりしてくれてるんですよね。でもそこに義務でやってる感はまったくなくて。
安池さんの人間関係構築の力なんだなって思います。
ああ、それは包含(人の居場所を作る天才:輪に入れていない人を見ると声をかけて仲間の輪に入れてくれる才能)ですね。好きでやってます(笑)
そういう部分は安池さんに任せたらうまくいくんだなって分かりました。
個人や関係性に自然に目がいくって素晴らしいつよみですよね。
安池さんも部下から相談したくなるとか上司から安心して任せられるとか、そんな嬉しい言葉ないですよね!
いやぁ、、はい、、、ありがたいですね、、、(照×100)
照れてる(笑)
原さんに対してはいかがですか?
活発性は結構出ている気がしますね。とにかく反応が速くて、そこから動くのも早い。
指示出した僕が思っているより、何テンポか速いんです。
僕はそこに原さんの適応性も感じますね。
活発性ともつながるのかもしれないけど、お任せしたことを気持ちよく受け取って走ってくれる。
アレンジの才能のおかげで、例えば「これをこう変えていこうよ!」って言っても躊躇なくやってくれます。僕もアレンジが高いので一致することが多くて、そこが理解できているとやりやすいです。
すごい!やっぱり原さんもお願いされるとグッと力が入る感覚はあるんですか?
ありますねぇ。でも早すぎるかなって思うところもあります。
一度受け止めてから走り出さなきゃなって(笑)
適応性と活発性が同時発動してるのかもしれませんね。
アレンジも高いので身近な人に「助けて!」って言われると…
やらなきゃってなりますね!(食い気味)
(笑)
もともとうちの部署は慎重さ(リスクマネジメントの天才:未然にリスクを予期してつぶしていくことできちんと成果を出していく才能)の資質が高い人が集まっていたんですが、原さんが入ってきてそこが加速したというか。
※慎重さと活発性はいわばブレーキとアクセルで対比される資質でもあります
じゃぁそこで最後の砦になってくれるのが兒玉さんなのかな、最後のブレーキを踏んでくれる感じで。
そしてそれを全体的に見守る安池さん。須田さんのブン回しにみんなが付いていけているか、全体を見て支えてくれる存在、という感じ?
そうですね、そこは安池さんがやってくれているから(資質を知る前と違って)やりやすいですね。甘えちゃいけないんでしょうけど(笑)
僕はそれが全然苦にならないんですよね。逆に言ってくれるのが嬉しかったりします。
実は人って、自分が得意でないことを人に頼むのって申し訳ないって思いがちなんですよね。ストレングスで言うと、自分の下位資質にあるものはお願いしづらい感覚がある。でもそれを上位資質に持っている方(頼まれる側)からすると「はい!わかりました!全然ウェルカムですよ!!」って。得意で好きなことを頼られるとすごくチームに貢献できている感じが持てるんです。
お互いのつよみを知ることは、新鮮だし謎だって解ける。
あれ、すごい!みなさん「天才カード」持ってきているじゃないですか!
これはみんなデスクに貼ってますね。いつでも見れるように
他のメンバーの一覧も見れるようにしています。
兒玉さんは席替えの時、一番にこれ持っていってますよね(笑)
彼はメンバーのなかで個別化が唯一入っていないので、こういう風に言語化・可視化することで周りを理解することに役立てているんだと思います。なのでチームグリッドを見ながら僕らのことを理解しようとしているんでしょうね。
そりゃ兒玉さんは学習欲・収集心・分析思考・親密性がありますもんね。
これで仲間のこと知れるなら絶対に嬉しいはず!
一度、このカードを持ってチームMTGで自分の資質でネガティブに働いて苦労したことをシェアしようってやったことがあるんですけど、それも良かったですね。
普段しないような深い話ができましたね。みんなそれぞれ、これが暴走して困ってるんだよね、みたいな話ができました。
それはすごい!きっとそういうのもあったから、今こうして阿吽の呼吸でやれているのかもしれないですね。
いやぁ、今日は本当にいい話が聞けました!みなさんジワジワとつよみが活かされている感じで。ありがとうございました!
ATOMさんは保育器や産科機器業界でトップシェアの老舗企業ですが、ここ数年で次のイノベーションを生み出す組織へと大きく変革を興そうとされています。
人事チームも部長の森さんのもと、須田さんを筆頭に新メンバーが加入され、新たな人事体制を構築をされている最中で、人事メンバーのチームビルディングにも注力されている状況です。
変革の旗を振る存在として、想像を超えるような苦労や試行錯誤も日々されていると思いますが、皆さん前向きに、そしてちょっとハードなチャレンジをむしろ楽しまれているようにも感じます。
きっとその秘訣は、お互いを知り、信頼し合う関係を足元から少しずつつくられているからなんだな、と今回のインタビューで改めて感じました。まさに、スパークルチーム!なみなさんです。
お忙しい中ありがとうございました!