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サッポロビール株式会社様 キャリア形成支援グループ

「心理的安全性の高い組織」を自ら体現し、社内の人財育成・キャリア形成を推進するチーム

全国のつよみを活かした素敵なチーム・職場を突撃インタビューするスパークルチームインタビュー。

第5回目となる今回は、サッポロビール株式会社 キャリア形成支援グループのみなさんです。

自分のキャリアは自分で切り開く、というサッポログループの人財育成方針を軸に、社員の育成や成長促進に向けた取り組みをさまざまな切り口で推進しているこのチーム。

社員がイキイキと働く環境をつくっていくためには、まずは自分たちが最高のチームになっていかなくては!という使命感を胸に、2022年3月にキャリア形成支援チーム内でストレングスファインダーを活用したチームビルディング研修をトライアル実施しました。

これまでもお互いを尊重して思いやり、常に助け合う意識の強い素敵なチームだったみなさんが、研修を通じて改めて気づいたことや、仕事を進める上で大事にしていることなど、たっぷりとお話しを伺ってきました!

ストレングスファインダー研修 概要

✓実施時期 2022年3月

✓カテゴリ チームビルディング

✓対象 キャリア形成支援グループ 5名

✓実施形態 対面研修(オフライン)

✓コーチ スパークルチーム 代表 楠麻衣香

アジェンダ

・最高のチームとは
・ストレングスファインダーとは
・キャリア形成支援グループの傾向性
・相互理解
・強みの相互依存チームをつくる
・ストレングスファインダーの活用

チームビルディングワークショップの様子

ストレングスファインダー研修を通じて気付いたお互いのつよみと役割

楠 麻衣香

ではまず、チームビルディングセッションをやってみて、みなさんいかがでしたか?その後の変化も含めて感じていることを教えてください。

小林さん

私はやっぱり自分のつよみや特性がハッキリと分かってよかったなと思います。

周りの人からよく言われることとも合致していたので、全体的に腑に落ちて受け入れることができました。

あとセッションの時に楠さんから頂いた言葉が嬉しかったですね。

楠 麻衣香

最後にお渡しした「天才カード」に書いたコメントですか?

小林さん

そうですそうです。

前に向いて推進していけばいいんだ、っていうのが励みになって、これからもそれを軸にやっていこうって思いました。

あとメンバーの特性を可視化できたのも良かったですね。特にこの4人はそれぞれ違う持ち味を持っているので、そこの相互理解が促進されたというか。

メンバーがつよみを発揮していくためには、スイッチはどこかな?カギはどれかな?というのが見つけやすくなりましたね。

楠 麻衣香

たしかにこのチームのみなさんは個性が全然違いますもんね!

大竹さんはいかがでしたか?

大竹さん

そうですね、自分の「さらに伸ばしていける部分」というのを改めて気付けた機会になりました。

あと、このチームには共通する資質を持ったメンバーもいれば異なる資質を持つメンバーもいて、でもそこがうまくシナジーとして力を発揮しながらお互い協力しあっているからこそ、今のキャリア形成支援チームがうまくいっているんだなと思いました。

楠 麻衣香

チームにはアレンジの資質をお持ちの方が多いのもあって、お互いに力を発揮しあえているんでしょうね。色んなものが無茶ぶりで飛んできてもチームとして対応できちゃうという。

アレンジ:様々なことを組み合わせ効率的に進める、「マルチタスクの天才」

楠 麻衣香

小山さんはどうでしたか?

小山さん

資質を見た結果で言いますと、自分の資質もメンバーの資質も、あまり意外性はなくて思った通りという印象でした。でも、今までは「自覚」だけに留まっていたものが、明確に「言語化」されたことが大きかったです。

よりチーム内での自分の役割や特性がハッキリしましたし、立ち位置が明確になったことで仕事もやりやすくなったと感じています。

楠 麻衣香

なるほど。いわゆる外的役割と内的役割といった考え方でいうと、内的役割の部分ではご自身をどうポジショニングしていますか?

※外的役割:肩書や役職などの誰が見ても認知できる役割
※内的役割:意見をまとめる人、ムードメーカーなどの関係性における役割

小山さん

じっくり考えたり、ガッチリと作りこんだりするのは得意なので僕の役割だと認識していますね。一方で、どんどん前に出たり、ガンガンと捌いていったりするのは他の方にお任せしています。

そのあたりは小林さんのマネージャーとしての配分がとても上手で、資質を見ても小林さんのマネジメントスタイルが表れているなと思います。メンバーそれぞれ特性が異なるところを、いつも一人ひとりのつよみをきちんと活かす仕事の配分をしてくれているなと。

なのでいつも僕の得意そうな仕事を振ってくれます(笑)

小林さん

裏を返すとそれは私の苦手な仕事だったりしますけどね(笑)

でもパズルをはめていくような感じで、これはこの人、これはあの人は苦手そうだから私がやろう、みたいにやっている気がします。そこは割とメンバー間での阿吽の呼吸もあるからこそ出来ているのかなと。

楠 麻衣香

さすが個別化×アレンジですね!

小林さん的に、大竹さんの内的役割をどう認識されていますか?

個別化:一人ひとりの独特な個性に強く興味をそそられる、「個性を見抜く天才」

小林さん

大竹さんは基本的にすごく優しいんですよね。

公平性を持ってみんなを支援したい、という気持ちを強く持っていて、なので後ろでしっかり支えてくれる存在です。責任感もあるので信頼や安心感もあります。

たまに私が突っ走っちゃうところがあるので、そういう意味では本当にありがたいなと思っています。

責任感:一度やるといったことは必ず実行する、「有言実行の天才」

楠 麻衣香

小山さんもすっごい頷いてらっしゃいますね!笑

小山さん

いやほんとそうなんですよね。

大竹さんしか分からないことがいっぱいあるので、みんなが頼りにしているんです。

トップランナーを引っ張っていくというよりは、参加者みんなを脱落しないように拾いながら進めていく、それが大竹さんのつよみだと感じています。

小林さん

最近大竹さんと小山さんが一緒に仕事をする場面が増えたんですけど、私から見るとすっごく良いコンビなんですよね。波長が合っているなと見ていて思います。

楠 麻衣香

どんな仕事を一緒にやっているんですか?

小山さん

大竹さんと僕は兼務でキャリアサポート事務局にも所属していて、社内のキャリアカウンセリングを支援しています。

事務局長を含めた3人でやっているチームで、元々は2人でやっていたところを、僕が後から参画した形です。

小林さん

キャリアサポート事務局って守秘義務があるので仕事で何かあっても共有出来る人がいないんですよね。だからいろんな面ですごく大変なんです。

でもそこに戦略思考をお持ちの小山さんが参画されたので、大竹さんも仕事を進めるうえですごく楽になったんじゃないかなと思います。

大竹さん

はい、まさに小山さんには着想を発揮してもらっていますね。

いろんな検討だったり新しい視点だったり、小山さんが入って進んだことが多いです。

着想:すぐに頭の中の電球が付いちゃう、「ひらめきの天才」

小山さん

意見を出したり気付いたことを言ったりするのは得意なので、そこは役割として意識してやっています。

そしてそのアイディアを実際に具現化していくにあたって着実に進めてくれるのが、大竹さんなんです。

楠 麻衣香

すごくバランスのとれたいいコンビですね。

その編成も個別化×アレンジな小林さんの差し金ですか?(笑)

小林さん

まぁまぁ・・そうとも言えますね(笑)

きっかけとしては小山さんが昨年キャリアカウンセラーの資格を取得して社内のキャリアサポーターに選ばれた時、サポーターとしての活躍もそうですけど、小山さんの戦略性やウェブリテラシーなどのナレッジを活かして事務局を支援するのもいいかもね、と話をしたことですね。すると小山さんも同意してくれて、事務局長も実行力のある方だからすぐに動いてくれたんです。

小山さんの参画によって事務局の業務が短期間で見事に効率化され、サポーターとして参画している私にとってもすごくやりやすくなりましたね。

楠 麻衣香

戦略性×着想で情報がたくさんあると色々思いつく小山さんと、それを実行に向けて動いていける大竹さん、そしてその二人が進めることに対して「やったらいいじゃん!」と言ってくれる事務局長さん。

トリオとしてもバランスよく成り立っている事務局ですね!

みなさんのお話を聞いていると、もともとお互いが感覚的に理解しあっていたところにストレングスファインダーがツールとなって言語化され、より一層、協働性や共創性の高いチームになったんだなと感じます。

戦略性:全体像を見てあらゆる可能性を探る、「構造とパスを見抜く天才」

常にお互いを尊重し、助け合う。どうしてそんなに良いチームなの?

楠 麻衣香

ではみなさんがチームとしてやっていくために、普段の関わり方や仕事の進め方においてご自身で意識していることはありますか?

純粋になぜそんなに良いチームなんだろう、っていうのを聞きたいんですけど(笑)

小山さん

なんででしょうね(笑)

でも僕が3年前にこのチームに入った時、すでに良いチームだったんですよ。助け合い文化もあって。なので僕もみなさんと同じようにやっていたら、その後メンバーチェンジがあってもチームの風土としてはそのまま変わらず、という感じなのかなと思います。

小林さんの前任のマネージャーも素晴らしい方で、一人ひとりの特性を踏まえたマネジメントをする方でした。それを小林さんがスタイルやマインドも含めて引き継いでくれたので、ずっと良いチームでいられるのかもしれないですね。

大竹さん

そうなんですよね。小林さんがそれぞれの特性を引っ張り出してくれて、そしてある程度自由に任せてくれるんです。なのでみんな良い雰囲気でイキイキと仕事ができるのかなって思います。

楠 麻衣香

みなさん自身もマネージャーに任されているという感覚があるってことですね。

小山さん

あとはやっぱりメンバー全員が周りに気を配って、相手のことを考えられるというのも大きいと思います。

そもそもキャリア形成支援チームの組織目的として、自分のためでも自組織のためでもなく社員のため、という共通認識があるから、チームの雰囲気としても周りのことを考えて助け合えているのかなって思います。

小林さん

このチームは人を成長させる部署であり、それを仕掛けていく部署なんですよね。だから、色んなことがあるけど、人の成長に立ち会えたり、その成長を業績につなげていったりして、基本的には前向きな仕事です。

そういう意味では、私たち自身がそういう意識や立場でいなければという部分もあるかなと思います。

加えてみんな、ホスピタリティが高いんですよね。だから思いやりや助け合いの行動が自然に出てくるのかなと。

とはいえ、決してゆるいチームではなく、それぞれに意見も言うし、成長意欲も高い。お互いを知りながら強みを活かしつつ仕事をしているチームだなと思います。

楠 麻衣香

今日みなさんのお話しを聞いていても、自分の話なのに必ず他の誰かの話が出てきますよね。なので本当にみなさん、人に対する関心が高いんだなって感じます。

キャリア形成支援チームとしてそれぞれが大事にしていること

楠 麻衣香

でもみなさんのように、「経営だけじゃなく社員のほうを向いて仕事をする」って、分かってはいるけどなかなか難しいことだったりしますよね。

そこをぶらさない為にもみなさんが大事にしていることって何でしょうか?

小林さん

私は、メンバーが会社にいる時間をハッピーにしてあげたいっていう気持ちを昔から強く持っていて、それが私の軸でもあります。

今はリモート環境で通勤時間もなくなったりして、会社に関わっている時間は増えていますよね。だからこそ、そこが充実して自分のできる範囲でみんなのハッピー度を上げられたらいいなって。そしてそれは自分の幸せにも繋がっていたりします。

楠 麻衣香

もしかしたらその思いがチームに伝播しているのかもしれないですね!

大竹さん

私はいつも、みんなの手助けを何かできないかなと思いながら仕事をしています。たとえばこのチームや周囲の同僚などに対して私が支えられることだったり、お困りごとの解決だったり。

地道に進めていくことがやっぱり好きなので、そこを私がやりながらみなさんをサポートしていく、それが自分の好きなことでありつよみでもあるんだなってストレングスファインダーの資質を通じて改めて気づきました。

小山さん

僕はずっと、サッポロビールの社員だれもがパフォーマンスを発揮できる職場環境にしたいなって思っています。

人がいちばん力を発揮できるのってやっぱり、何の心配もなく打ち込める時だと思うんですよね。なのでその状況にするためにも、みんなが思いやりや助け合いを心掛けていくべきだなと。その気持ちはずっと大切に持っています。

楠 麻衣香

みなさんご自分のポリシーが言葉になっていてすごく明確なのが素敵ですよね。

ちょっと意地悪な質問かもしれませんが、助け合いのないチーム、たとえば間に落ちたボールを拾おうとしないチームも世の中にはあると思うんですけど、みなさんとは何が違うと思いますか?

小林さん

う~ん、みんなが自分ゴト化できるかどうかかなと思います。

チームに落ちてきたボールは自分のボールでもある、とみんなが認識して向き合ってくれているのが大きいですね。そして結果的に誰かが「私がやります!」と手をあげてくれて、決して空白にはしないという。

小山さん

僕は得意なボールしか拾わないですよ(笑)

でも自分の得意な領域だから僕がやったほうが一番早く処理できてチームに貢献できる、っていうのは積極的に拾います。

で、僕が拾わないボールは他の方が確実に拾ってくれるので、そこに信頼や安心があるからこそ成立するのかもしれません。

なので他の人がボールを拾ったら、そこは意識的に褒めるようにしています。

大竹さん

もしかしたらそれを一人ひとりがやっているのかもしれないですね。
だからこそお願いしやすいし、自分もやるって手を挙げやすいですし。

小林さん

研修後のフォローアップ面談も、別に私が指示しているわけじゃないのに、やらなきゃいけないよね、という共通認識があるからメンバーが拾ってくれています。

すごく大変だし面倒くさい事ではあるんですけど、ちゃんと向き合ってやっていますね。
やはりそこの根底には、人に対して向き合っていかなきゃいけない、っていうのがあるんだと思います。

小山さん

やっぱり、その向こう側にあるのが「人」であることが大きいんですよね。

たとえば40名の新入社員が入ってきたら、40通りの「人」がいて、その人たちを一人残らずちゃんと話を聞いてあげて、悩みも解消してあげたいと考えています。

40名の面談ってすごく大変なんですけど、その向こう側に成長があるからやっちゃうんでしょうね。

楠 麻衣香

みなさん想いが強いんでしょうね。使命感だったり、やりたいことやミッションがそれぞれ明確なんだと思います。

メンバーが変わっても続いていくチームにしていきたい

楠 麻衣香

みなさんとしては今後どういうチームにしていきたいですか?

小山さん

僕はこの会社に入っていろんなチームで働いてきたけど、いちばん良いチームだなと思っています。なので、メンバーが変わっても続くようにしたいですね。

自分が誰かに繋げて、そしてその人がまた次に繋げていく、そういう良い循環が生まれるチームにしたいです。

そのために特別に何かすることはなくて、良いチームで仕事ができるようにやっていきましょう、って話なだけかなと思います。

大竹さん

その今の環境を繋げていく、というのとあわせて、新しいメンバーがやってきたらその人のつよみをチームに上乗せして、もっと強いチーム、解決できるチームにしていきたいですね。人が変わってもパワーアップする、そんなチームになりたいです。

楠 麻衣香

今の良いチーム文化・状態をタスキとして継承していきつつ、レベルアップしていくということですね。

小林さんはマネージャーとして今後どうしていきたいですか?

小林さん

いろんな理由もあり、今チームとして過渡期だと思っているんですよね。

なのでまさに「今後どんなチームにしていきたいか?」をみんなに問いかけて、ありたい姿を一緒に描いていきたいなと思います。

個人的にはフォロワーシップを今年のテーマにしていきたいですね!誰かが与えてくれるんじゃなくて、みんなで作っていくんだよ、って。

楠 麻衣香

おっしゃる通りで、今やリーダーだけが組織を作るんじゃないんですよね。

優秀なフォロワーがいるチームは成果も出るし、マネージャーはいかに良いフォロワーを作るかがカギになります。

素敵なテーマですね!全力で応援します!

小林さん

ぜひ頼らせてください(笑)

楠 麻衣香

今日はみなさん、素敵なお話をありがとうございました!

サッポロビールキャリア形成支援グループの皆さんは本当に温かくて、でも自分の仕事には着実にコミットしている、まさに心理的安全性の高い学習する組織を体現されているチームだなということを改めて感じました。

お互いの助け合いが文字からでも伝わってくるようなチームですが、その根底にはご自分の役割をしっかりと理解し、ご自分の強みでできることに自信をもって役割を遂行されていること、そして弱みも理解して背中を預けあっている様子が端々に感じられるチームでした。

いろいろなご苦労もあるかと思いますが、その想いが社員の皆さんに届けられる様子を心から応援しています!

チームビルディングワークショップ後の様子