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リーダーズ
東京ガス様 エネルギーソシューション本部産業エネルギー事業部 小林和彦さん

【後編】目指すは羊飼いのリーダーシップ、でも一番ワクワクしている部長

強みを活かしたマネジメントを実践されているリーダーのみなさんの声をお届けするSparkle Learder’s Voice。
東京ガス社小林和彦さんへのインタビュー後編です。

★前編はこちらから★

本日のスピーカー

小林さん

東京ガス(株)エネルギーソリューション本部

産業エネルギー事業部 神奈川産業エネルギー部長 小林和彦さん

【ストレングスファインダーTOP10】

個別化達成欲アレンジコミュニケーション着想成長促進責任感ポジティブ運命思考学習欲

部長の発言は思ったより部下への影響力が大きいからこそ・・・

まいP

この4月からご異動になられたんですよね?

小林さん

そうなんです、この4月から部長に就任したのですが、部長になってわかったことがありまして。本部と違って地域拠点の長なので、部下は部長としての自分の発言はすごく重く受け止めているんだということが分かったんです。だから、言ったからには責任を持つということはさらに意識するようになりました。

まいP

例えばどのようなことですか?

小林さん

時間を守れと言ってて、上司が遅れてくるって部下からしたら「むかつく」と思うでしょ。だから絶対に会議の時間とかは遅れない、とか。ほかには、コロナ禍で会社のルールでは飲み会は10人以下・短時間って決まったんですけど、お酒は好きなのでついつい「もうちょいもうちょい・・・」ってなりがちなところ、ちゃんと時間を切り上げて帰る、とか人数は守るとか。ルールは絶対守ろう、と。正しいことを正しく!ルールを率先して守ることは徹底していますね。

まいP

うーん、当たり前だけどなかなかできることじゃないですね…。着想がそいういう枠を壊したくなるときはないんですか?

小林さん

めちゃくちゃありますよ。10人と11人て何が違うんだ?と思います(笑)。だけど、いろんな人が苦労して結果として誰かが作ってくれたルールだからそこに文句言うのは簡単だけど、やめようと。部長がどうでも良いと思っていると知ったら、部下は何をよりどころにしたらいい?ってなる。つい「俺も納得してないけどさ!」って言いがちだけど、「こういう状況ってことを受け止めていこうぜ」という方向にメッセージを振るようにしています。人として正しい行動をとりたい。その辺は、責任感ですかね、あと成長促進部下もそういう気持ちを持って育って欲しいと思うんですよね。

まいP

素敵ですねぇ、責任感の背中を見せた成長促進という感じがすごくしますね

小林さん

そうそう、自分も言っててそう思いました (笑)

目指すは羊飼いのリーダーシップ、でも部長が一番ワクワクしていたい

まいP

なんだか小林さんのお話ってどれも凄く素敵なものばかりなんですけど(笑)、今のマネジャーとしての小林さんはいつ頃から作られたのでしょう?

小林さん

よくマネジャーの教科書とか読むといわゆる「うぇい~」みたいな「ついてこい!」的なリーダーのことが書いてあるんですよね。でも僕、あんまり戦略的でも指令的でもない、、あんまりリーダーとかマネジメントは向いてないんだろうな、、苦手だなーなれるのかなー、と若い頃は思っていたんです。

まいP

ええ!?本当ですか??

小林さん

そうですよ(笑)。ところが、2005年頃にハーバードビジネスレビューの特別号でたまたまとある論文を目にしたんです。そこには「これからのマネジメントの役割は、羊飼いのリーダーシップ、行く方向は差し示しすけどみんな自由に走っている、そういう道を導き出すリーダーシップだ」と書いてあった。それを読んで「これになりたい!!」と。目指す方向はちゃんとあって、大まかには同じ方向を向くような働きかけをして、それに向かってみんながのびのびと走ってくれるような組織を作ろう、今でもそう思ってマネジメントしていますね。

まいP

その時に出会った論文が今の小林さんをつくってるんですね

小林さん

だけど、面白そうなことは自らやる。面白いことはやってみないとわからないですし、自分がやってもいないのに人にやらせるってそれは無責任だなぁって思うんですよね。面白そうじゃねぇ?だから仲間をみつけて一緒にやる、っていうのはいいんですけど、「よくわかんないけどやってみてくれない?」っていうのとは区別して考えたいんです。

まいP

小林さんの着想は楽しみ力がすごそうですもんね(笑)

小林さん

そうそう、ついこの間もやりまして、崎陽軒さんのプロジェクトで。お弁当勝手に売っちゃったんです。

まいP

え?崎陽軒さん?あのシウマイの?お弁当を売った?

小林さん

はい(笑)。崎陽軒さんは私たちのエリアが担当するお客様なのですが、コロナで全然シウマイ弁当が売れない、と聞いたんですね。僕、2013年からフェイスブックの背景が崎陽軒のシウマイ弁当ってくらいシウマイ弁当のファンでして(笑)。

まいP

あ、ほんとだシウマイ弁当だ!

小林さん

そう、これ今年の初出張の時の写真。なんだかわかります?

まいP

あ、シウマイ弁当!

小林さん

一富士、二鷹、三シウマイ弁当ね。

まいP

着想がすごい!!(笑)

小林さん

そう、それでね、お客様の売り上げが減っても、我々はガスを使ってもらっている。これって幸せなことだ、ということを部下にも話しまして、今こそ公営益企業で働くことの使命として何かできることを探していきたいよね、というメッセージを発していったんです。特に崎陽軒さんには、過去、台風や震災で大変だった時にお弁当をすぐ届けていただいたこともあって、その恩に報いたいなという気持ちもありました。そこで思いついたのが、崎陽軒さんのシウマイを何とか売れないかなと。で、自社内で食べてくれそうなところを探したところ、200世帯くらいある社宅があった。

まいP

社宅って、東京ガスさんの社宅ですか?

小林さん

そう、うちの社宅。そこで注文をとったら在宅勤務の人がシウマイ弁当を買ってくれるんじゃないか??と思いついたんです。で、やったらすごい売れたんですよ!

まいP

えええぇ、すごい!

小林さん

やったことと言えば社内のアンケートフォーマットで注文とって、発注して、現地で配っただけなんですけどね。2日で400食以上売れました

まいP

400食!

小林さん

実働4時間くらいで、みんなで仕分けして、皆さんが密にならないように時間をさけて取りにきてもらって。めちゃくちゃ感謝されましたね。アンケート結果は満足度100%でした(笑)。「旅行気分が味わえました」とか、「横浜スタジアムの思い出がよみがえりました」とか言ってくれて。

まいP

確かにお子さんもいて在宅勤務の中、シウマイ弁当届けてもらって家族で食べられたら良い時間になりますよね。

小林さん

崎陽軒さんへのメッセージ欄というのも設けたんですけど、「子供が嬉しそうに食べてくれて私も元気になりました!」とか「在宅でお弁当が輝いて見えた!」とかもメッセージをもらえて、崎陽軒の社長にそのメッセージを届けたらめちゃめちゃ感謝されましたね。

まいP

社長にメッセージを届けたられたんですか!もう崎陽軒愛がすごすぎます

小林さん

旅行需要がなくなるとシウマイ弁当の売れ行きが激減することがわかったので、新たな販路の開拓を課題にされているんだなということがわかりました。崎陽軒さんの立場から見たら社宅という場所で販売できるというのは新しい販路ですし、崎陽軒さんとのパイプが太くなったことで僕らにとっても新たなビジネスのパートナーとしてのきっかけが繋がったと思っています。ガス業界の売り上げや利益伸張が頭打ちになっていく中で、両者が共存するためにお客様ともちゃんとお互いを理解しながら、過去の人たちをリスペクトしながら新しいものを作り出し、協力してやっていきたいと思ってるんですね。そのための文化を創る手段としてストレングスはすごく良いんですよね。

まいP

なるほど~

小林さん

やっぱり部長が一番ワクワクしていたいなと。これは新しいな!面白そうだなって思ったら率先してやる。崎陽軒プロジェクトの時も、自ら管理表作ってお弁当の数数えるとか、ちまちまやってましたよね。そしたらこの間僕の若い部下が崎陽軒プロジェクトの紹介を社内の研修でやったときに「小林部長によるパワーポイントでの手作りの注文表です」とか発表されちゃって(笑)

まいP

楽しいと思ったら徹底的に細かいところまでやるってことなんですね。部下の皆さんにもその姿はばっちり伝わっているでしょうね。いや~、着想×達成欲×アレンジ・・・コンボが凄すぎますね~

小林さん

使おうと思って使っているんじゃないけど、ストレングスをやってわかったのは、やっぱりこういう好きなことやっている時が一番活き活きしているって納得したんですね。そういうときって物事うまくいくんだなって・・・。ポジティブが出過ぎて危ないって言われることもありますけど、結果うまくいくし、人に語りやすいし、無理していない感じがありますね。

そういえば、「エネルギー」って活力って意味あるよね?!

小林さん

我々はエネルギー=燃料を売ってきたんですけど、よくよく考えたら、エネルギーって「活力」って意味があるんですよね。こんな風に、エネルギーを活力と捉え直すと、我々がお客様に届けられるものは実は結構たくさんあるよね、って社内で言いまくってるんです。

小林さん

前出の崎陽軒プロジェクトはアメリカのザッポスの取り組みと一緒だったと言い切ってて。彼らは靴屋だけど「お客様にハピネスを届ける」というコアバリューを大事にしていて、それを実戦した結果、アマゾンに買われてもその文化は残った。だとすると、我々も「活力総合企業」に生まれかわろうぜ!って言ってるんです。

ザッポス=アメリカに本社を置く流通業。靴の販売からスタートし、そのユニークなコアバリューとカルチャーが注目されている。

まいP

言葉に着目するあたりがとてもコミュニケーションらしいですね。

小林さん

数年前にメンバーと新規事業について話していて、人の欲求ってどこに向かうのかな?なんて会話が出たんですね。AIがどんどん仕事の領域を広げると、何によって人間は満たされるんだろう?って。たぶん、生きがい、やりがいを感じている状態が商売の種になるんじゃないか、そうなったら人間は脳が元気、身体が元気でありたいな。それって活力だよな・・・ん?活力?エネルギー?待てよ俺たちエネルギー会社じゃん!!って、夜11時くらいに思いついた(笑)。4人で考え抜いて、最終的に提案したのがヘルスケア事業だったんですけど、今まさにそのうちの一人がプロジェクトに携わっています。

まいP

そのときから「活力」というキーワードは小林さんの中に大事なワードとして存在しているんですね。

小林さん

今でも判断材料としてふとしたときに出てきます。お客様が事業継続して、結果として最終消費者に良い物を提供していることに対して、我々の「エネルギー」が使われているのであればそれに超したことはないですね。特にコロナの影響でガスとセットで提供できるものはあると思っています。まだまだやれることはたくさんある、活力の話はいくらでも話せますよー。

部長として大切にしている「社内サーフィン」

まいP

最後に、現在の部長としての小林さんは何を大事にされているのか教えてください。

小林さん

部下たちの仕事をより良くするために、リソースがどこにあるか、その情報を持ってくるのが自分だと思っています。会社のどこで誰がどんな仕事をしているのかということにアンテナを張っておくのは凄く大事で、何か部下から相談があったときに、「どこどこ本部の○○事業部の前あれやってたあの人に聞いたら良いと思うから俺聞いておく」って言うんです。繋がったら引き合わせてあげる、そうすると仕事の価値が全く変わってくるんですね。固有名詞で誰かをアサインする、個別化の世界ですね、そうすると課題解決の近道になるし仕事の質がグッと上がる。特に若いメンバーにはそういうアプローチは有効だと思いますね。

まいP

まさに個別化×アレンジを活かされたマネジメントスタイルですね。

小林さん

人と話す機会は多いので、無意識にこの人はどんなことが好きなのかなーという情報を貯めていると思うんですよね。何かあったときに聞いてみて、知らなくても「誰か他に知ってそうな人はいませんかね」って聞くとまた誰かに繋がる。そこでまた知らない人と繋がる、そういう社内サーフィンはすごく楽しいですね。

まいP

社内サーフィンですか!小林さんの部下たちが本当に羨ましいです。楽しい&貴重なお話をありがとうございました!